光の粒が踊りまくる雨の夜、安藤庄平が撮った釜ヶ崎へのリスペクトを経て船上でたこ焼き食べる緒形拳と窓越しに見える絡み合う男女。全ての場面が教科書のような仙元撮影と俳優陣の気迫で逃げ出したくなるほど素晴らしい。狂犬泉谷と緒形拳が飲んでる店に蟹江が入ってくるところ、ヒッ!てなる。裸の大将が寝かしつける人形とおんぶされたまま息絶えるいしだあゆみが重なる。釜の宗教画家・益岡徹による女殺しは置いといて、セックスとドラッグが根付く廓の中のユニバース。ここはニッポン、シャブの国。残されたミノル君が立派なキッズになるほとんどストリートワイズなラストに流れるユーヤ版ローリングオンザロード。そのままYouTubeでショーケンあゆみのアレを見る流れ。レバニラ嫌いでごはんですよと沢庵でご飯食べてたミノル君に緒形拳が作るライスカレーを即ジャワと特定するその眼力も恐ろしい。シャブには火事。