サウダーヂの作品情報・感想・評価

『サウダーヂ』に投稿された感想・評価

なか

なかの感想・評価

4.0
富田克也監督「サウダーヂ」
地方都市を舞台に、土方と移民労働者とヒップホップによるただ流れる生活とコミュニティを描いた167分。

シャッター街に響く苛立ちとかつて抱いてたもの。
行き場のなさが目に焼きつく。
(未ソフト化作品だけど、ケーブルTVで数年前に録画してたものを見ました)
アイ

アイの感想・評価

4.0
有名な俳優は出ていない。ドキュメンタリーのように、坦々とひたすらに日常を映しているのだが、何故か見入ってしまう不思議な映画でした。167分と長いのに見れてしまう。地元が舞台なのでガツンときました。見終わった後はなんとも言えない気持ちに――。

サウダーヂは終わってる街・甲府の閉塞感や抱えている問題をリアルに描いていた。経済大国日本。大きくなるために失ったもの。今はその経済も破綻して縋れるものがない時代に。土方の仕事すらないのだ。未来が見えない地方の現実を、ただただシビアに突きつけられて救いがない。そこがまたリアルで泣けた。

甲府の街に出れば精司やミャオがいそうです。会いたい。
映像制作集団・空族制作の2011年公開作品。ソフト化されてないことから、公開10周年を記念した上映企画でスクリーンで見れて良かった。

甲府を舞台に地方都市にある多国籍化、都市の衰退等を作劇とドキュメンタリーテイストを組合わせて作る。後年製作された『バンコクナイト』もそうだが絶妙な配合だと思う。
百万両

百万両の感想・評価

4.0
甲府、土方(どかた)、フィリピン、ラップ、ブラジル、などなどが渾然一体。
一見カオスのように見えて、繊細な演出によりそれらが独特の「調子」になってる。
「一つだっちこん!」「そうずらそうずら!(笑)」
非常に不思議だけど、ビタビタと感受性に訴えてくる映画。
nicoden

nicodenの感想・評価

4.2
カットのつなぎがすごいし、ラップバトルのシーンのカット割の熱量と映らない観客のあまりの静かさに笑ってしまった。
泥臭い部分やどうしようもない部分を描いている一方でエモーショナルでカッコいいシーンもある。
どういう気持ちで見ればいいんだと思いつつ、それが人間かと妙に腑に落ちました。
富田監督のお話も聞けたのですが、話が上手くて面白かった!

他の空族作品も観てみたい!
元々は「俺の家の近所で撮ったクーリンチェ少年殺人事件」なのだが、見事に当時の空気を切り取った映画だったので、10年経って熟成されてホントに見事に本家と肩を並べる日本版『クーリンチェ少年殺人事件』になってた。
10年前の「この街も終わりだな」のセリフがもう違う意味を持つセリフになってる。
意識高くて交友関係広くしてイベントしたがる人間とか昔夜の街でたくさんいたなーと懐かしかった。
でもこれをいかにもな演技の女性キャラにしたのはかなりあざとい、今見ると(笑)
パーティーの場面もやりたいことは分かるけど今見るとわざとらしすぎて冗長だし、カットしたほうがよかったと思う。
でも地方都市でこの10年を生きてきた自分には自分達の時代の映画だとしか言えない。
要一

要一の感想・評価

4.8
人間皆、現実には存在しない夢に憧れ、溺れるしかない。まっさらな現実などとても見ていられない。
生々しく映される虚無で残酷な現実の中で、自国以外の国に、水に、薬物に、女に、憧憬を抱き、現実から逃れようとする姿の哀愁と、それが夢でしかないさらなる残酷に涙が止まらない。
ふ

ふの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

どうにもならない田舎負スパイラル、帰りに寄った銭湯で「大阪のやつってそんな面白くないよね京都の方が〜」て会話してる2人がいて小さなグルーピングのマウンティング、ひどく言えば差別ですが、嫌なんだよな。確かにあるんだけど身近なことでこれを見てどうしたらいいか分からんし、遠い人たちにこれは…て語られるのも嫌
折光

折光の感想・評価

2.8
凄い映画だと思うんだけどノリきれなかった
単純に長くてキツイってのと、この映画を見た都会生まれ都会育ちの文化人が「日本の現状が〜」としたり顔で語ってるのが目に浮かんでしまったから
金払わないと日本の田舎の汚い部分を見れない方向けの映画だと思います

政治家もギャングかもしれないけど、この映画を無責任に誉め散らかして自分はそのお捻りでぬくぬく暮らしてる都会の文化人達も中々のギャングだと思いますよ、「あれから10年経って何も変わっちゃいない」ってそらそうですよ。メッセージを受け取った本人たちが何もやっちゃいないんですから。
宇多丸さんのシネマランキング2011でベストワンに上げていた『サウダーヂ』のデジタルリマスター版を観れました。批評された作品の中ではソフト化&レンタル無し、配信もされていなくて映画館で上映するタイミングでしか観れない代物をやっと観れて嬉しかった!

しかし仕事終わりに観るとキツい!

仕事終わってクタクタになりながら『サウダーヂ』を観ると、仕事があって働けるだけマシだと思わされたよね、外国人労働者や底辺の土方の人達に比べると余りにも自分は幸福だったよホント。働けるだけマシ。

アーケード商店街を横移動する2箇所のショットがクリーンヒット。最後の横移動は我が物顔でドシドシと歩いているが、ここでは無いどこかを夢見ている人間が彷徨っていたと分かった瞬間の絶望と閉塞感、フィルム撮影で思い切り黒く映された商店街が抜群。

旅館で納豆を食ってる場面の他愛の無さから急転直下してシリアスになっていくのが印象的。涙を流しながら納豆を手に取って食べようとする姿のシュールさと、世知辛さ。こんなの中々見れないね。

重機が壊れてしまったから手掘りで掘るぞ!!ってテンションと豪快さ。一方では新しい重機を買える金が無いから身体一つでやっていくしかない悲哀さ、ジレンマのパワフルさ。

本編が終わった後に富田克也監督作の新作映像が長めに流れてきて、役者が『サウダーヂ』と同じだったから続編って事だったのかな。タイトルも分かんないからどう反応していいやら分からなかったが撮影のルック最高だった。大量のバイクと光!!

パーティーシーンに登場する政治家がまるで宮台真司にしか見えない見た目をした俳優だなって思ったらエンドロールに宮台真司ってあったから本物だった。本人が嫌ってそうな人種を演じさせて面白かった。
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