堕落した人間たちの群像劇。こんな映画を作ってくれる人間がいるというだけで明日も生きていく活力が湧く。決して明るく楽しく分かりやすい映画ではないが、そんなものは最初から必要なかったのだと気づかせてくれる。この映画さえあれば後は何もいらない。本当に人生が変わった。ありがとうございました。
こんなに沢山の人間が出てくるのに分かりあえている人間は一人も出てこない。こんなに小さい町に住んでいるのに1ブロック先に住んでいる人間の事なんて考えたこともない。これが地方都市のリアルであり、私たちの人生のリアルだ。
人間がいても、音楽があっても、映画があっても人間自身に変わる気がなければ何も変わらない。いや、変わる気があっても変わらない。行動の伴わない愚痴と言い訳で腐っていく人間を見て、殴り返す事もできない。その姿はまさに私たち自身だから。
