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サウダーヂのfmのネタバレレビュー・内容・結末

サウダーヂ(2011年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

劇中で名前が出てくる「シティ・オブ・ゴッド」のように、土着的かつキツイ群像劇。
商店街で「わがままジュリエット」をかけながら歩くシーンと、ラストのタイの踊りが心に焼き付く。

この「終わりなき日常地獄」みたいな話をどうやって終わらせるのか気になってたのだが、妙に右傾化した田我流がブラジル人刺して、自首して終わり。
うーん…
抜け道は大麻とかMDMAにしかないのかな。
ラップシーンは日本、ブラジル問わずカッコいいから、音楽的な交流(クルーになるとか)でもあれば救いはあったのに。

この映画が公開されて10年経つが、日本の政治経済は悪化する一方だし、コロナの影響もあって、外国人労働者も劇的に減った。
「こんな国にいてもしかたねえだろ!」
との台詞は当時以上に重い。
たしかに、こんな衰退国で家族を作ろうなんて思えない。
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