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世代のharuのレビュー・感想・評価

世代(1954年製作の映画)
3.5
1942年の青春。

1942年ワルシャワ。ドイツ軍から石炭を盗む若者スタフは、レジスタンス活動の指導者ドロタに一目惚れ。仲間と共に彼女たちの活動に加わるが…

アンジェイ・ワイダの長編デビュー作。すでに完成度が高くてびっくりです。若者がレジスタンス活動に身を投じていく話で、ここから「地下水道」、「灰とダイヤモンド」へと続いていきます。
スタフはどこにでもいそうな若者で、抵抗組織に加入するきっかけは、大義などではなく、「恋」だったりする。だから彼が命を賭ける活動も、何だか青春ぽさがあったりして大人のそれとはちょっと違う。しかしやがて仲間を失い、大人になった彼は、次の世代を指導する立場になります。スタフのような若者が、この後ワルシャワ蜂起やレジスタンス活動に参加していくと思うと、本作は始まりにすぎない。
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