田山信行

BAJA RUN/デス・ドライブの田山信行のレビュー・感想・評価

BAJA RUN/デス・ドライブ(1997年製作の映画)
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Filmarks一番乗り。
遡ること1997年……テレ東の深夜辺りで宣伝か試写会案内が流れており当時中学生の俺と友人間だけで“超絶つまんなそうなB級映画”と話題沸騰だった本作。デス・ドライブという中学生でも分かるバカっぽいタイトルの響きからして。かすかに残っていた記憶では洋画か邦画か判然としてなかったが吉野公佳のハリウッドデビュー作というアレだったのか。25年の時を経て……DVDを手に入れ、遂に。
あの当時の友人たちは観たのだろうか。二度と会うことはないだろうし語り合うこともないが。

事件現場を目撃したヒロインと持ち逃げした麻薬を巡って迫り来るマフィアとの逃亡劇。うーん…ありがち、ありがちだ。こんなプロットのインディーズムービー何本あるんだろう。

吉野公佳ハリウッドデビューと言いつつ全然小規模なインディーズじゃん!という。これを足掛かりにあっちで注目された訳でなし活躍した訳でもない。たまに日本人が出てみる小規模アメリカ映画、ナゾだ。あっちでもどういうつもりで作るんだろう。
吉野公佳はアメリカ人の中でも埋もれない個性はあったが単なる巻き込まれ型ヒロインで役として輝く個性はない。

有名キャストはサム・ジョーンズくらい。アクションの見せ場は殆どゴードンが持ってく。凄く凡庸だけど。

緊迫感なく物凄くヌルいが……物語の佳境に入ってる時に敵役のラブシーンを見せるのが、そこだけ斬新だった。メインの2人なら分かるけどなんで???
田山信行

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