Yuki2Invy

博徒列伝のYuki2Invyのレビュー・感想・評価

博徒列伝(1968年製作の映画)
3.8
『侠客列伝』よりも更にスーパーオールスターとゆーか、面子はモ~至上に豪華!と言っても好いですかね(いちばんメインは完全に鶴田浩二ではありますが)。ゆーてお話はシンプルなヤクザの抗争もので、正義の大木戸組(大木実親分)・若勇組(鶴田浩二親分)vs 悪の甲田組(ま~た河津清三郎親分)・金光愚連隊(天津敏・名和宏兄弟)という構図、に加えて、鶴田浩二に惚れてるのが藤純子+恩義を感じてる北島サブちゃん、んで河津清三郎の身内側としては高倉健親分と若山富三郎が絡む…というトンデモないコトになってます。ラストのカチコミにしたって、鶴田浩二&待田京介&高倉健(⇒寝返ってコッチの助っ人)vs 河津清三郎&天津敏&名和宏&若山富三郎てなモンで、そっからのオーラスは悪者を皆殺しにしつつ鶴田浩二・高倉健・若山富三郎が仲直りしてのスリーショットで終…とココまで来るともう『アベンジャーズ』ですよね。。

中で少しだけ残念なのが、大木戸組の若頭的な役で入っている菅原文太の扱いでしょーか。そもそも芝居らしい芝居を見せるシーンも2,3箇所ですし鉄火場にも加わりませんし(このハナシって根本的には鶴田浩二と天津敏の喧嘩だとゆーのと、大木実亡きいま三代目を継ぐのは彼しか居ないという事情は在るものの…)そもそも大木親分が襲われた時だって一緒に居たはずでは?と思ったりなんかもして…他はともかく、彼の使い方はちょっと勿体無かったかな、とは思います。

いちばん好きなシーンは中盤の賭場のトコですかね。藤純子と若山富三郎がデートしてる…とゆーのからして『緋牡丹博徒』ファンとしてはニンマリと出来ますが、二人が訪れた若勇組の盆で鶴田浩二と若山富三郎がガチンコ手本引勝負!コ~レが中々緊迫感凄くって(+決着も「粋」で)とても好かったと思いました。重ねて、菅原文太以外はキャストの使い方も含めて全体的に諸々と悪くなかったと思いますが…まあ、単純に実に楽しかったので、少し加点しておくことにします。
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