アラジン

アウトレイジ ビヨンドのアラジンのレビュー・感想・評価

アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)
3.7
北野武任侠映画3部作 第2段。
前作の下克上より5年が経ち、加藤に代替わりした山王会は大友組を裏切ってのし上がった石原の政治家をターゲットとしたシノギなどで更に大きく繁栄していた。
それでいて幹部会では食事もなく絞り上げられる体制に古参の幹部らは不満を募らせており、関西の巨大暴力団組織である『花菱会』を巻き込んで東西勢力争いに過去の因縁が入り混じった抗争が勃発。
鍵を握るのは悪徳汚職マル暴の片岡。

簡単に主要登場人物のおさらい。
関東最大の暴力団組織『山王会』二代目会長:加藤(三浦友和)若頭:石原(加瀬亮)新任幹部:舟木(田中哲司)古参幹部:富田(中尾彬)古参幹部:白山(名高達男)古参幹部:五味(光石研)
関西最大の暴力団組織『花菱会』会長:布施(神山繁)若頭:西野(西田敏行)若頭補佐:中田(塩見三省)ヒットマン:城(高橋克典)
マル暴刑事:片岡(小日向文世)繁田(松重豊)
日韓フィクサー:張(金田時男)李(白竜)
元大友組組長:大友(ビートたけし)
元村瀬組若頭→木村組組長:木村(中野英雄)子分:嶋(桐谷健太)子分:小野(新井浩文)

かつての敵同士であり前作ラストの刑務所内で大友を刺した木村と今作で組むってのが斬新だよね。
木村からしたら大友は親分の仇でもあり自身の顔を切られた因縁の相手だが、刑務所での刺殺未遂を誰の犯行か言わなかった仁義とお互い上長からの命令に逆らえない状況であった事を理解しており痛み分けで絆が深まっているという間柄がアツい。
二人で花菱会へ盃を受けに行くも西野と中田から怒鳴り散らされ一発即発状態となった場を小指を噛みちぎりケジメつけて収めるシーンなんて印象的だね。

ヤクザ組織のトップの引退ってあんな感じで声明を発表するんだね〜
そして引退後の扱いは哀れなもんですね。

東西の巨大組織や張グループ及び大友&木村を焚きつけて抗争させることでヤクザ組織の力を削ごうとした元凶である片岡刑事は悪の根源なのかそれとも正義と言うべきなのか…
ラストシーンでは個人的にはスッキリさせられたなー
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