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アウトレイジ ビヨンドのarakiのネタバレレビュー・内容・結末

アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

前作からの続き。
相変わらずヤクザの組間での登場人物の複雑さに頭を悩ませた。
あれ、これ誰だっけ?と20分に1回くらいなった。
前作で敵だった人物が仲間になったり、仲間だった人物が敵だったり、ヤクザ社会なんも信用できねーな。油断するとすぐ足元掬われるし生き残るの大変だ。
今回は関西の巨大暴力団「花菱会」と関東の巨大暴力団「山王会」、韓国フィクサーを味方につけ、山王会への復讐を決意する大友と、漁夫の利を狙う警察の片岡の四つ巴の勢力図となっていてもうめちゃくちゃ。めちゃくちゃ故面白い。
大友と木村が花菱会に助けを求めに行くシーンで、話がつけられないと悟った大友が木村に「もういい、木村帰ろう。」と言った瞬間に花菱会の幹部が「会長が時間作ってくれたのに帰るとは何だ!」とキレていて、なんかまた自分の理解できない部分での怒りを見ることができた。いや、言いたいことは分かるんだけど、理不尽なことにキレる上司のようだというか何というか...。
そしてキレる花菱会に自らの指を噛みちぎって「ケジメ」をつける木村。
それを見て溜飲が下がる花菱組。
衝撃的なシーンだがヤクザ社会において大義名分を振りかざすような断指、エンコヅメの価値ってどのようなものなのだろうか、気になる。
それしても前作からだが、ただのヤクザである大友に死なないで欲しいと願っている自分もいる。彼は一貫して悪人なのに、何故こうも庇護欲が湧いてしまうんだろう。
どう収拾をつけるのか、最終章も見てみたい。楽しみ。
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