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狂走セックス族のodyssのレビュー・感想・評価

狂走セックス族(1973年製作の映画)
1.0
【取り柄のない映画】

裕福な家庭で育った若者(白井孝史)が、取り締まりの警察官(渡瀬恒彦)と張り合い、結果、女を巻き込んで私生活上の争いにまで及んでいく、というような筋書きです。

若者は渋る父親に奸計を用いてカネを出させ、ついに750(ナナハン)のバイクを手に入れ、それで警官を出し抜きます。そしてまた警官が付き合っている女にも手を出して・・・・

この映画の見どころはバイクでの抗争でしょう。他に、裕福な独身女との絡みなどもありますが、警官とその彼女との関係もそうですが、どこか薄くて表面的な描き方にとどまっており、今の目で見るとどうってことないのです。

また、この映画では女優に魅力がなさすぎます。警官の彼女は、なんでこんな女と付き合ってるんだと言いたくなるくらい容姿が普通ですし、裕福な女はそれよりはマシとは言うものの、こういう女が備えておくべき独特の雰囲気があまり感じられません。

また、タイトルからはセックス描写が充実しているのかという期待も湧かないではありませんけれども、そちらも大したことはありません。

総合的に見て、取り柄が全然ない映画と言うしかないでしょう。
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