pepe

ユナイテッド93のpepeのレビュー・感想・評価

ユナイテッド93(2006年製作の映画)
4.4

一気見出来ず、2日に分けて鑑賞しました。

何故なら、
あまりの緊迫感に心臓がもたなかったのと、
あまりの惨劇に感情がもたなかったからです。


この映画には主人公がいません。
各地の管制センターや管制塔で仕事をする人たち、
ユナイテッド93便に乗り合わせた乗客乗員、
テロリスト。
それぞれの〝あの日”を淡々と映していきます。
ブレブレのカメラワーク、
そして
誰かにスポットを当てたエピソードや音楽すらも削ぎ落とすことで、
ものすごい臨場感を生み出していました。

ユナイテッド93便の機内の描写。
ブラックボックスやご遺族への取材を基に創られているそうなので、
かなり事実に近いものであったのではと想像します。
ハイジャックされた4機のうち唯一目的を達成ならず墜落した当機。
事態を悟った乗客たちが勇気を出して犯人に立ち向かっていったこと、
そのお陰で守られたものがあったこと、
忘れません。


映画を観ながら『映画であって欲しい…』と願ったのは初めてでした。
観ていてとても辛かった作品ですが、観て良かったです。
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