通りすがりのアランスミシー

ユナイテッド93の通りすがりのアランスミシーのレビュー・感想・評価

ユナイテッド93(2006年製作の映画)
4.6
私のようなインディーズ映画を見まくっている人間にとって「誰が出演しているか?」はもっともどうでもいい問題なのだが、「有名俳優が出ている」がいい映画の絶対条件でないことを証明している一本。
本作において主人公は登場人物ではなく状況そのもの。
同時多発テロの様相をドキュメンタリーさながらの臨場感で映し出しており、まるでその場で居合わせた誰かが撮ったフッテージで作られたような異様な現実感に満ちている。
「シティ・オブ・ゴッド」と並ぶ素人出演者だらけでも傑作ができるという代表例。