たけちゃん

ユナイテッド93のたけちゃんのレビュー・感想・評価

ユナイテッド93(2006年製作の映画)
5.0
我々でやるしかない!


ポール・グリーングラス監督 2006年製作
主演 犠牲になった方々と無名の俳優たち


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
昨日は9月11日でした。
となれば、話題とするのは1つ。
「アメリカ同時多発テロ事件」
本当は昨日、レビュー上げたかったんですが、できませんでした。残念😭

昨年は「ワールド・トレード・センター」をレビューしたんですが、フォロワーさんからのおすすめもあり、今年はこちらをチョイス!
「ユナイテッド93」✈️✈️✈️✈️



ところで、長く生きていると、信じられない事件や事故なども目にするんですが、リアルタイムで見て、衝撃を受けた事件となると、みなさんは何を思い浮かべます?

僕が記憶する中で、もっとも鮮明な事件の記憶は「あさま山荘事件」です。小学三年だったと思うんですが、その事件のことを見るために、学校から走って帰った記憶があります。
あのボーリング機械を使って、山荘を破壊する様。
山荘の影から見えるライフルを持った犯人。
今でもハッキリと覚えています。


他にも
ベルリンの壁の崩壊
湾岸戦争での空爆シーン
スペースシャトルの爆発
など、忘れられません。

なかでも、「東日本大震災」で津波に押し流される人の姿は、見ているテレビに向かって「逃げて!」と叫びました…。辛かった。


そして、この「同時多発テロ」の映像もそのひとつ。


僕が映画を好きなのは、多分にフィクションだからです。作り物を本物らしく見せる技術に感動し、本当じゃなくて良かったと安心する。
だって、本物の恐竜に会いたい人、いないでしょ?

でも、時に現実が映画を凌駕してしまいます。
それは嫌です。辛いんです。





さて、映画です。
今作は、もちろん、実話です。
結果も知ってます。
だから、観るのに勇気がいる。
でも、目を背けてはいけないですよね。
そして、こうして知らない場所で繰り広げられた出来事を知るのも、大切なこと。


「アメリカ同時多発テロ事件」については、昨年の「ワールド・トレード・センター」のレビューでまとめたので、そちらを読んでもらうと嬉しいんですが、ハイジャックされた4機のうち、ワールド・トレード・センターに激突した最初の2機ばかりが印象に残っていました。

でも、この映画を観て、反省しましたね。
あ~、何も知らなかったなぁ……と。
なんだか、単純に、3機目と4機目は、ハイジャック犯が失敗したとばかり思っていましたが、そうではなく、そこに乗り合わせた乗員の決死の働きがあって、目標から外れて墜落したことを知りました。
そうでなければ、ホワイトハウスが破壊されたかもしれなかったとは……。


また、当時の混乱した現場の状況が、見事に再現されていたのにも驚きました。予期せぬ出来事にあわてる人たちの姿。何も出来ずに、ただ見ているしか出来ないとは。ショックですね。

これは、監督のポール・グリーングラスの手腕なのでしょうが、全く状況把握が出来ていなかったんですね。本当に驚きました。
実話ですが、感動する楽しい話ではありません。
でも、ぜひ、多くの人に観て欲しい作品です。





改めて、亡くなられた方々のご冥福を祈りたいと、強く感じました。スコアは、その方々へ捧げる意味で。