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魅惑の巴里のkazu1961のレビュー・感想・評価

魅惑の巴里(1957年製作の映画)
3.8
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-497 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋ジーン・ケリー最期のMGMミュージカル作品ですね!!監督は女性を魅力的に描くことでは定評のある名匠ジョージ・キューカーなので、「レ・ガールズ」こと、アンジェロ演じるタイナ・エルグ、シビル演じるケイ・ケンドール、ジョイ演じるミッツィ・ゲイナーの3大女優の魅力を最大限に描いています。洒落たタッチで描いたミュージカルラブコメディ作品の良作です!!

🖋️内容的にはジーン・ケリー演じる主人公との関係をめぐる裁判で、3人の女性はそれぞれ異なる視点の証言をします。。。
ミュージカルといってもこの頃のハリウッドでは、人間ドラマや脚本ウェイトが大きくなってきました。その影響か、黒澤明監督の名作『羅生門』と同様、ひとつの出来事を複数の視点から別々に描き出す手法をとっており、物語性自体も楽しめる作品になっています。

🖋️時折り挿入されるミュージカルシーンもなかなかの見応えで、ケリーのダンスは円熟期に達していて見応えがあり、3人のヒロインもその踊り、衣装、美術も華やかで美しいです。MGMミュージカルの歴史が終わるという意味では感慨深い作品になります。

😌Story:(参考: Amazon)
アンジェル・デュクロ夫人(タイナ・エルグ)は、自伝「レ・ガールズ」の著者シビル・レン夫人(ケイ・ケンドール)を名誉棄損で訴えた。アンジェルの失恋に触れた部分が事実と異なるからだった。かつて2人は、ダンサーのバリー・ニコルズ(ジーン・ケリー)、そしてアメリカ娘のジョイ(ミッツィ・ゲイナー)と組み、「レ・ガールズ」として欧州を巡業する一座の仲間だった。公判初日のシビルの証言によると――アンジェルは婚約者がいながら、バリーと恋に落ちた。だがある日婚約者が客席にいると聞いたアンジェルは舞台から逃げてしまい、バリーに大恥をかかせてしまった。そしてバリーにふられ、自殺未遂を起こしたというのだった。ところが公判2日目のアンジェルの証言は全く異なっていた。シビルは裕福なレン卿と婚約していたがひどいアルコール中毒だった。バリーを密かに愛しているとアンジェルが出まかせを言ったため、シビルはクビになることなく、バリーと恋仲になった。しかし、同様に破局を迎え、失意のシビルは自殺未遂を起こしたというのだった。公判の3日目、バリーが証言台に立ち、2人とはまた異なる事実を語り始めた――。

🔸Database🔸
・邦題 :『魅惑の巴里』
・原題 :『Les Girls』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1957
・日本公開 : 1958/04/06
・上映時間 : 114分
・受賞 :
第15回ゴールデングローブ賞 作品賞、主演女優賞
第30回アカデミー賞 デザイン賞
・監督 : ジョージ・キューカー
・脚本 : ジョン・パトリック
・原作 : ※※※
・撮影 : ロバート・サーティース
・音楽 : コール・ポーター、サウル・チャプリン
・出演 : ジーン・ケリー、ミッツィ・ゲイナー、ケイ・ケンドール、タイナ・エルグ

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
フランス語の冠詞を英語のガールズの上につけたスマートな感覚の原題からも想像出来るように、女ごころをミュージカル形式で粋に描いてみせた作品。監督は「ボワニー分岐点」のジョージ・キューカー。ヴェラ・キャスパリーの原作を「八月十五夜の茶屋」のジョン・パトリックが脚色、「悪人への貢物」のロバート・サーティースが撮影を監督した。音楽は「上流社会」のコール・ポーター。「嘆きのピエロ」のジーン・ケリー、「陽気のせいデス」のミッチー・ゲイナー、「古城の剣豪」のケイ・ケンドール、「哀愁物語」のタイナ・エルグが主演し、レスリー・フィリップス、ジャック・ベルジュラック等が助演する。
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