天豆てんまめ

ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFTの天豆てんまめのレビュー・感想・評価

3.3
後日、時系列が未来でシリーズの一連の作品だと分かるものの、やはり番外編的なニュアンスが強すぎる3作目。

ハリウッドが描く面白TOKYOを楽しむ映画だろうか。北川景子せっかく出てるのに、取り巻きの1人で台詞もほとんどない。

改めて再見して驚いたのは、主人公(ルーカス・ブラック)が日本に来て、お父さんの愛人らしき人と出会うのだが、真木よう子だった。一瞬の哀しきハリウッドデビュー。まあ、見どころは後のシリーズを観た上だと余計に感じる、優しさと哀愁に満ちたハンの魅力だろうか。

レースシーンとしては、地下駐車場や箱根でのドリフトバトルも何度も繰り返されると飽きてしまう。

渋谷近辺でのレースは、日本は交通規制がかなり厳しいから、大規模閉鎖ができないので、外観の景色と海外道路の合成にならざるを得ないけど、うまく渋谷を走ってる感じに見せていると思う。

そして、ハリウッドのTOKYOへんてこ描写を突っ込みながら眺める感じだろうか。後は主人公の日本カルチャーギャップ体験みたいな。

いつも何かと映る三千里薬局から始まり、主人公似合わない学ランを着て、渋谷交差点を歩き、ガイジンと呼ばれ、満員電車に乗り、上履きに驚き、銭湯に行くと、入れ墨した小錦、パチンコに行って、ビル上でフットサルやってて、公衆電話かけて、ヤクザの親分は千葉真一。いかにもなハリウッドmeet東京描写。敵役の日本人役は2人とも韓国人で、日本語カタコトだし!

それにしても首都高速も箱根もこんなに飛ばしている車があったら、ほんとに怖い。実際、今もあんな走り屋たちいるのかしら。