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理想の女(ひと)のバナバナのレビュー・感想・評価

理想の女(ひと)(2004年製作の映画)
3.6
私にとってオスカー・ワイルド物の第二弾という事で、今作は1930年代のイタリア・アマルフィを舞台に、避暑に来ているイギリス人貴族のグループの中で、アメリカから嫁いで来たうら若き奥さんと、謎の高級娼婦?の様なアメリカ人女性が絡む、上流階級物です。

スカーレット・ヨハンソンは、美人ですごいボディをしているのに、無邪気で警戒心の無い貞淑な若妻、という役が似合っていたけれど、
肝心の、娼婦の様な謎の女性を演じるヘレン・ハントが、幾ら自分が企画から参加していると言っても、これだけ豊齢線クッキリの顔では、スカーレット・ヨハンソンと張り合おうなんて無理よ!
やっぱりオスカー・ワイルド物の悪女は、ジュリアン・ムーアに任せたら(赤毛だけど)、って感じでした。

最後まで見ても、やはりこの役をヘレン・ハントが演じた事が、本作のネックになってしまったと思います。
もっと見た目が悪女の女優さんがやらなくちゃね!

トム・ウィルキンソンが、今回は下町のおやじさんではなく、離婚歴のある、懐の深い貴族で大金持ちのおじ様をやってました。
キャスティングは難ありだったけど、意外にホロっとくる話でした。
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