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理想の女(ひと)のqpのレビュー・感想・評価

理想の女(ひと)(2004年製作の映画)
3.5
 純粋なメグはロバートと幸せに過ごしていました。しかし、ロバートが色々な男性を虜にしていると噂のアーリンにお金を渡していると知り、という話です。

 アーリンは魅力的な女性で、男性からは好かれますが女性からは嫌がられています。対照的にメグは男性のことを知らない世間知らずです。序盤は彼女がお金持ちのロバートをうぶなメグから奪う話と思いました。

 ストーリー全体は筋一本でまとまっており、早く話が進んだ印象です。加えて、男と女にまつわる色々な名言があります。個人的には、人間にとって最大の悲劇は夢が叶わないことと、夢が叶うことにはグッときました。

 アーリンとメグが関わりを持つことで、メグはやはり純粋だなと思い知ります。それは、他人のことを思って秘密にすることができないこと、知らせなくてもよい真実を知らせようとするところです。

 メグのように嘘をつかない人が良いのでしょうか。アーリンのように世間体を気にせずに誰かのために犠牲になれる人のほうが良いのでしょうか。自分がどういう人でありたいのか考えさせられます。

 大人になると、特に職場では素直に振る舞うわけにはいかず、上手に嘘をつく必要が生まれます。陰ながら他の誰かのために自分の評判を下げる行為も難しいです。それでも、他人のことを思いやれるようになりながら、自分も幸せになれればよいなと思いました。
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