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理想の女(ひと)のkeinoshinのレビュー・感想・評価

理想の女(ひと)(2004年製作の映画)
3.0
アーリン夫人は色気で男を誑かし、その財産を食い扶持にする悪女だと観客にミスリードさせるために登場人物たちに色々噂話をさせ、それにまんまと乗せられてしまった自分。そして、「こういう女嫌いだわー」とアーリン夫人に対して嫌悪感がMAXを迎えるタイミングで意外なカミングアウト。完全にやられた。悔しい。

夫の浮気を疑い、ダーリントン卿の甘い言葉に誘われてやけになって駆け落ちしようとした罪悪感に耐えきれなくなって夫に全てを打ち明けようとするメグに「罪悪感は分かるけど自分で耐えるべき」と諭したアーリン夫人に共感。若いメグには分からないかもしれないけど、自分のしたことの責任は自分でとらなきゃいけないんだよ。
何もかもを正直に打ち明けることが必ずしも最善の策ではないことを、これからの人生でメグも学ぶことでしょう。

最後、タピィはどうやってあの飛行機に乗り込んだのか、そしてどうやってメグの扇子を預かったのかが謎だった。
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