Mika

ホテル・ルワンダのMikaのレビュー・感想・評価

ホテル・ルワンダ(2004年製作の映画)
4.0
本作は学生の時に何年も前に大学の授業で観た映画でしたので、詳細は覚えていませんが、印象的だったので、記録しておこうと思います。

まず、これが実話を元に作られた作品なのかということに驚いた。
史実としてルワンダで紛争があったことは知っていたが、映画として映像を見ると、やはり生々しく、非常に心が痛みました。

ツチ族やフツ族(とトゥワ族)はあくまで支配国のベルギーが対立を深めさせる目的で、元々彼らは同じ民族だというアイデンティティを持っていただろうに、適当な理由をつけて民族を区別し、お互いに対立を煽る、といった行いについてのベルギーの罪深さよ。

フツ族でも、ジェノサイドに加担したくない意思を表明すれば自分が殺される、というのはフツ族にとっても辛い立場だったと想像する。

避難場所として安心して行ったはずの教会ですら、罠で、ツチ族が次々と殺戮されていく、というのは、もし自分がツチ族の方々の立場だったらと想像すると、あまりにも酷い絶望だと思う。

このような凄惨な状況で、自身も身の危険に晒されるリスクを冒して、多くの人々を守った主人公の勇気には、尊敬という言葉では足りないくらいだ。

このような惨劇は二度と繰り返してはいけない、と考えさせられました。
これがたった30年前の出来事であるということも衝撃です。

一度は皆さんに見ていただきたい映画です。
Mika

Mika