田舎へ引っ越してきた医者の家族
地元の子供達と打ち解けるまで
いじめられたりつらい経験もあったが
それでも負けずぶつかっていき
友達を作って楽しく過ごしていた
そんな兄にくっついて色んな場所に
ついて回っていた妹の話
医者から失明すると宣告され
最後に焼き付けておきたい景色があると思い立ち思い出の地へ赴くところから話は始まる
楽しかった兄との思い出
戦争という時代に生まれていなければ
幸せな日常が送れていたはずだったのに
敵襲に巻き込まれて最後まで友達のことを助けようともがきながら死んでいった兄
まだまだ沢山楽しいことも思い出も
つくっていけるはずだったのに
戦争は一瞬にして
日常を破壊していく
残るのは無惨な景色と泣き叫ぶ人々
悲しみや怒りを通り越した虚無感
戦争は何も生まない
残るのは悲しみだけ
先生が最後に残した言葉が
すごく切なく心に残った