とぽとぽ

スター・トレックVI/未知の世界のとぽとぽのレビュー・感想・評価

4.0
"To be or not to be." まさかのポリティカル・サスペンス的快作からの大団円! 現代的な政治要素を色濃く感じた。それは例えば宿敵クリンゴンとの対話という外交からの暗殺、謎解き、裁判、強制労働。そしてセリフの引用ばかりか子/親の仇という2世代以上に渡る家族/種族間の泥沼劇などの過去からある要素も含めてさながらスター・トレック版シェイクスピアか。更に殺害される暗殺犯などスリリングな宇宙サスペンス/ミステリーを堪能。政略、罠に過ち、後悔。シリーズ自体の長い歴史に加えて、アイコニックなキャストみんな歳も重ねて重厚感が似合う。未来とは歴史の終焉か? いや、終わりではなく、去っていった者の遺志もしっかりと引き継がれていく未来への架け橋。そうやって現実社会に四苦八苦する僕たちに道を示してくれている。面舵だ、(人類の)夜明けまで前進 --- とりあえず前作5のことは忘れよう?
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