ハゲゾンビ

ダウト 〜あるカトリック学校で〜のハゲゾンビのレビュー・感想・評価

3.8
2008年アメリカ映画。

ストーリー
シスター・アロイシス(ストリープ)は、誰もが恐れる厳格な聖ニコラス・スクールの校長。彼女は進歩的で生徒たちに人気のあるフリン神父(ホフマン)を心の奥で嫌悪していた。ある日、シスター・アロイシスは、フリン神父がひとりの男子生徒に特別な興味を示しているという噂と、それを裏付ける彼の行動を耳にする。目撃者も証拠もなく、あるのはただ“疑惑”だけ―。しかしシスター・アロイシスは自分の抱く疑念を確信へと変え、フリン神父を追いつめる・・・。
(Amazonより)

【だいぶネタバレです】

伝統と規律を重んじ、あくまでも厳格であるべきであり、それこそが真の正義であると主張する側と時代に即して日々変化し皆に慕われ信頼されるべきこそが現代の正義であると主張する側との戦いを言論を通して描いています。

メリル・ストリーブとフィリップ・シーモア・ホフマンの対論は見応えあり、ある意味言論戦というアクションですね❗

この作品のテーマでもある“疑惑”。自分の正義を証明する為なら単なる疑いでしかないものをどんな手を使っでも真実にしてしまう。世界で問題になっているテロもそういう人間の性からきているのかもと考えさせられました。🤔

実際フリン神父にも確かに疑惑があり、それに対する解答はないままです。どちらが正義なのか?
真実とは何なんのか?
結論は見る側に委ねるといったラストの印象を受けました。

中々結論を出しづらいテーマであることは理解出来ますが、批判を覚悟の上で敢えて白黒ハッキリさせて欲しかったですね。
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