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ポカホンタスのますのレビュー・感想・評価

ポカホンタス(1995年製作の映画)
4.0
これはもっと早く見ればよかった!
とにかく色の演出がうまい!特に暴力を表す赤の使い方が見事。優しい色合いの大自然がビビッドな赤で壊されたり、戦い前の夜空が憎しみこもった黒っぽい赤で塗りつぶされていくのを見るとそれだけで胸が痛む。
そして背景の使い方もすごくいい…!この映画の主役は背景かもしれない。ジョンが初めて上陸した時の景色がザ・美しい新天地でただただ素直に行ってみて〜!!となった。大自然を浴びれる背景。

キャラクターの描き方も良かった。ジョン・スミスは世界を旅する優しくたくましい男でありつつ白人特有の横柄さも持ち、けれどそれを改められる柔軟さもある。愛する女を前に最後まで格好つける色男ぶりもよかった。去るポカホンタスの影まで見送るシーンがとても好き。
ポカホンタスが歌うcolors of the windもすこくいい歌だった。(※吹替だと大分意訳されてエモさが減してしまったので字幕をお勧めする(英語は1音1語じゃなく1音に情報ツメツメにできてずるいよな…))彼女の聡明さと彼女らの生き方の美しさがギュギュっと詰まっている。

ラストにちょっとご都合を感じはしたしココアム…という気持ちになったものの、この話をよく90分少々でまとめられたな…という気持ちの方が大きい。そしてブルドッグちゃんかわいい。

※以下ネタバレ









wikiで、ポカホンタスとジョンスミスが実在したと知って驚いた。しかも実際はジョンスミスがかばってくれたポカホンタスを利用して支配を進めていったというのだからロマンもへったくれもない。現実は無情…。鑑賞後wikiを見るとあの頃のイギリスのヤバさが窺い知れてしんどくなるぞ!
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