「アメリカ植民地時代版 ロミオ&ジュリエット」
1995年の作品。
舞台は1607年のアメリカ、実在したネイティブアメリカンのポカホンタスとイングランド側のジョン・スミスとの許されざる恋愛を描く、ロミオ&ジュリエット的なミュージカルの王道展開。
そこに巨匠アラン・メンケンの楽曲が加わり素晴らしいクオリティでした。
ただ実在の人物をモデルにしてるからこそ、史実との違いは批判の対象に当時からなっていたようなのでそれなら架空の人物にしてもよかったのではと思ってしまいます。
ただ美しい森や水の表現、ポカホンタスの美しい佇まいとジョンスミスとの交流などとにかく観ているだけで美しい映像だけでも鑑賞の価値あります。
また名曲「カラー・オブ・ザ・ウィンド」のシーンは間違いなく本作の白眉でした。2人が心を通わせつつ、自然の美しさを音と映像で表現した屈指の名シーンです。
黄金期の「アラジン」「美女と野獣」「ライオンキング」と比べるとやや地味だったり、大人向けな印象ですが、見応えのある素晴らしい作品です。