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クッキー・フォーチュンののんchanのレビュー・感想・評価

クッキー・フォーチュン(1999年製作の映画)
4.0
アルトマン監督、鑑賞3本目。『M★A★S★H』が私的にダメ🙅🏼‍♀️なユーモアだったので、恐る恐る鑑賞しましたが、このユーモアは楽しかった〜🙌

キャストの豪華さから期待はしていたが、凄い役者が揃い踏みしているのに、演技がぶつかる感じはなく、1チームのように溶け込んでいてとても面白い😆
群像劇のようなそれぞれの持ち味を存分に味わえる作風👏


南部の田舎町が舞台。1人暮らしの老女クッキーが自殺した。第一発見者の姪カミールは叔母を嫌っていて、遺書を始末し他殺に見せかけ、妹コーラにも「これは自殺じゃない」と信じさせる。警察から容疑者にされてしまうクッキーの親戚で身の回りの世話をしていたウィリス。彼を心配しコーラの娘エマや町中の彼を知る人たち、保安官までウィリスを庇い続ける。
さて待ち受けるドンデン返しに苦しむのは、嘘を付いた人なわけで...


⚫︎グレン・クローズ(カミール)
カトリック信者で教会での演劇指導をしている悪知恵の働く強者。
卓越した演技は言うまでもなくラストの演劇風お芝居も見もの。

⚫︎ジュリアン・ムーア(コーラ)
大人しい性格で常日頃から姉カミールの言いなりになっている。
教会での出し物"サロメ"の主役でエロい踊りを披露。

⚫︎リヴ・タイラー(エマ)
母と伯母を猛烈に嫌い、家から飛び出ている心優しい自由人。
この時のベリーショートが似合っているしベストバディ👍

⚫︎パトリシア・ニール(クッキー)
若い頃の宣材写真の美しさにビックリ。アカデミー賞主演女優賞も受賞している大ベテラン。グレンが特典映像で「自分の演技なんて足元にも及ばない、素晴らしい。共演は光栄」と言っているのが解る演技力でした✨

⚫︎チャールズ・S・ダットン(ウィリス)
クッキーの身体を心から気に掛け日々世話をしている。

⚫︎クリス・オドネル(新人保安官)
エマのイケメン彼氏。
主役級俳優が脇役に徹している。


人々を描く眼差しが、皮肉たっぷりなんだけどとても温かい。
人間1人1人の面白さを堪能出来る、これは文句なしに良作でした🌟
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