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8月のメモワールのpauhのネタバレレビュー・内容・結末

8月のメモワール(1995年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

人種差別や帰還兵の生きづらさについて学べながら、争いの醜さを特に痛感できました。
よくある子供同士の喧嘩のはずがラストは戦争紛いの笑えないレベルまで発展していて、死人が出そうになってやっと止むのも争いがいかに理性を失くすのかを感じて怖かったです。
ただ恐ろしさだけでなく子供たちの遊ぶ姿は喧嘩をしながらも何だかんだ楽しそうで、ノスタルジックな気持ちにもなれ観ていて和みました。
ケヴィン・コスナー演じるお父さんとの対話も勉強になる事が多く、特に車をぶつけられてもどれだけ挑発されても穏便に済まそうとするも、大切な人を傷つけられそうになったら容赦はしない姿や、その後のどれだけ馬鹿にされてもそれを気にせず優しさを分け与えられるシーンも人間が出来すぎていて感動しました。
戦争の醜さを知っているからこそ争いは簡単に起こさず、比にならない地獄を知っているからこそものともしないのかなと思うと改めて戦争の恐ろしさも感じました。
最後にはちゃんとお父さんの夢も叶いホッとできる、自分も傷から学べる強い人間になりたいと思える作品でした!
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