糖衣YEAH

モテキの糖衣YEAHのレビュー・感想・評価

モテキ(2011年製作の映画)
4.5
12歳、20歳、25歳で観た。
その時々で、自分の状況も、感情移入するキャラクターも拾えるカルチャーもセリフの重さも全然違う。
結局好きなんだ、、

この歳で観るとルミコのキャラクター、殺傷能力が高くてだいぶ食らってしまった。

好きな人の好きなものに染まりたくて、努力して、自分の好きなものすら封じようとする健気な姿、
でもそれはサブカルというニッチな薄暗い湿った場所に生息するユキオのような男には”うざい” “重い”と受け取られてしまう、、
サブカルは自然発生的に出会う、境遇の近い人に対して親近感を抱くわけで相手に染まって欲しいと思うタイプではないよな、、と改めて痛感した。

「神聖かまってちゃんとかYouTubeでちゃんと見るからァァ」に全てが込められすぎている、、
(音楽を聴くために向かう行動の先が駅前TSUTAYAさんですらなく、観るではなく見るなんだろうな、、)


そして朝帰りで牛丼を平らげ、おかわりして拍手される姿 自分が将来そうならないと言い切れずに苦しくなった。
ルミコよ、貴女はちょっと真面目で頑張り屋さんすぎるぞ!もっと自分を解放できる相手と幸せになって!!

頑張り屋さんは美学じゃない!!自戒、、


ミユキがユキオから好意を伝えられた時に放つ
「ユキオくんじゃ成長できない」というセリフ、
最近専ら考えている“人は何のために恋愛するのか”という答えの一つになった気がする。
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