大人になってはじめてちゃんと観た。
子供の時は気づかなかった演出がいっぱい。
映画の文法とアニメーションの表現の良いところどり。
カフカ『変身』であり、フィッツジェラルド『ベンジャミンバトンの数奇な人生』。罪深い男を愛で救うソフィーといえば『罪と罰』のソーニャも思い浮かぶ。母親に疎まれるあまり、カルシファーのいるかまどの掃除婦をさせられることになるソフィーの『シンデレラ(灰かぶり姫)』ストーリーでもある。(描かれていないけれど、ソフィーが母親から疎まれている理由はおそらくソフィーが魔女の素質を持っていたからだろうか。)
荒地の魔女こそがハウルの母親ポジ。サリマンはただのやばいやつ。
日本語がなかったので英語吹き替えでみたけど、吹替もかなりいい感じ。
ハウル役はクリスチャンベールだったのと、荒地の魔女がローレン・バコールだった。