青二歳

ハウルの動く城の青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

ハウルの動く城(2004年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

さすがに倍賞千恵子の敵娼にキムタクじゃ荷が重いだろ。可哀想だからやめて差し上げろ…_:(´ཀ`」 ∠):_コレハヒドイ…
声優って名優と呼ばれる方でも勝手が違うから難しいだろうに、18歳の可憐な少女と90歳の老婆を演じ切った倍賞千恵子(当時60代)はすごい。
いや本当にすごい。(海外版の吹替はどこの国でも別の声優が当ててるらしい)キムタクは…なんというか…最初のイケメンボイスはイケメンだからいいとして…髪の色が変わって叫ぶシーン以降は失笑する他ない。てゆうか声優って俳優業とは違うスキルなんだなーと痛感。「やあ、みんな!」の昭和アイドル感。ダセえのダサくないのって。中盤以降は倍賞千恵子と比較すると公開処刑レベル。

話はつまらなかった。ラブコメとしてはヒロインがこのイケメンに惚れる要素が一ミリも分からん。
あと宮崎駿のいう戦争反対って理念的すぎてドラマにつながらないから改めて意味不明だなと思った。だって本編がだいたい戦争の渦中にいるじゃん。そこで「戦争反対」って言うとですね、アシタカといい当事者性が欠如してしまうのですよ…「戦争は不毛だ…」と嘆くキャラは観察者だったり、“メタ的な視点を持つキャラ”としてもちろんアリだし、「諍いはやめろ」と仲裁するキャラは仲裁者として物語上の役割を負う(当事者)ので良いです。でも「戦争に反対する」だけのキャラクターは物語上において不在と変わらない。あと一歩何かしてくれれば良かったのにな〜
倍賞千恵子の声が良かっただけにもったいない。てゆうかもののけ以降のジブリはこんな“不在”が多い。物語とキャラクターが断絶してる。特に戦争がからむと。もっとトトロみたいなの作って欲しいよー
青二歳

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