茜

ハロウィン1988・地獄のロック&ローラーの茜のレビュー・感想・評価

2.6
いじめられっ子の冴えないロック少年が焼死した敬愛するロックスターと対決するハメになる何とも夢のある話。

BGMは終始爽やかなメタルナンバーが流れてるし、ストーリーの設定的にもロックやメタル好きには楽しめる内容ではある。
けど結果的に「ロック万歳!」みたいな顛末ではないので、ロック愛のある映画か?と言われたら自分はピンと来ないなぁ。
ジーン・シモンズやオジー・オズボーンも出演してるけど画面に映る時間めちゃくちゃ短いから彼ら目的のファンは確実に物足りないであろう。
先にも書いた通り、私には本作がロック賛美じゃなく寧ろ否定のように思えたんだけど、ジーンやオジーはこの映画の何に惹かれて出演したんだろー。
ぶっちゃけ居なくても全く影響ないレベルの脇役だし、わざわざ彼らが出演した意味が分かんない。

その反面、地獄から蘇ってきたロックスター役トニー・フィールズの存在感は素晴らしかったです。
本当にロックミュージシャンなのかと思いきやダンサーだそうで、残念ながら95年に亡くなられている。
この人のバッチリ決めたビジュアルと独特の雰囲気があったからこそ成り立った映画じゃないかと思います。
ただかっこいい見た目に反して終盤の超絶マヌケな便器で感電シーンはシュール過ぎてめちゃくちゃ笑えた。

学校での追いかけっこシーンで男子がすってんころりん滑ってドア突き破るシーンが最大の盛り上がりだった気がしなくもない。
茜