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☆☆☆☆
これは面白い。
似た様な題材には、'あの'『おくりびと』が存在するが、このアナーキー振りに参る人は多いだろう。
とにかく、万博予定会場を霊柩車で疾走するなど、現在では不可能だと思う。
工事中の新国立競技場をコメディー映画が撮影する等、今ではとても考えられないからだ。
前半観客を大いに笑わせた映画だが、後半では一気にシリアスな展開へと様相を変える。
観ていて、黒澤明の『生きものの記録』を想起させ、映画は次第に迷宮地獄へと迷い込む。
2016年2月10日 国立近代美術館フィルムセンター大ホール