◆あらすじ◆
プロボクサーのジム・ブラドックは右拳の骨折をきっかけにライセンスを剥奪されて引退する。また、アメリカは大恐慌に陥り、ジムは仕事にもあぶれ、妻子を養う日銭に困る毎日に陥る。そんな中、マネージャーのジョーが一日限りのカムバックの試合を持ってくる。
◆感想◆
実在のボクサーの半生を描いた作品であり、当時のアメリカの貧困の生活から成り上がる展開は誰もが熱くなれる作品だと思います。
ジム・ブラドック(ラッセル・クロウ)はプロボクサーとして活躍し、妻のメイ(レニー・セルウィガー)と3人の子供と幸せに暮らしていましたが、右拳の骨折をきっかけに引退することになってしまいます。ジムは子供思いの良き父親であり、どんな場面でも声を荒げたりしない紳士的な人物として描かれていました。
しかし、ジムの引退とともにアメリカは大恐慌に陥り、失業者に溢れかえるようになり、ジムもその例外でなく、日雇いの仕事で食いつなぎます。電気を止められ、食事も満足に得られない毎日は悲壮感に溢れていました。
ストーリーは後半になり、ジムは一夜限りのカムバックから再びボクサーとして成り上がっていきます。この展開はとても熱くてワクワクしました。生活が安定してくる中、妻のメイだけは夫の身を心配しており、その悲しそうな姿が印象的でした。
試合のシーンはジム・ブラドック演じるラッセル・クロウの締まった肉体が説得力一杯で、殴り殴られの応酬はとても見応えがありました。この時代のボクシングの技術より気合と根性を見せつける試合はやはり熱いです。
とても面白い作品でした。ラストの試合の街全体がジムの応援をするシーンは必見です。
鑑賞日:2024年1月31日
鑑賞方法:Amazon Prime Video