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宮本武蔵 -双剣に馳せる夢-のnori007のレビュー・感想・評価

宮本武蔵 -双剣に馳せる夢-(2009年製作の映画)
3.7
プロダクションIGのアニメで押井守脚本。
アニメといっても、宮本武蔵の実像にせまる内容で
宮本武蔵という虚像をぶち壊す内容では?と少々ビクビクしながら見てみたらそうゆうものではなく、彼の兵法を解き明かしていくという内容。もちろん虚構は虚構とばっさりしているところもあるが、鑑賞後はますます武蔵が好きになると思う。

武蔵が編み出した二天一流が何を目的として何を目指していたのかが明かされていく。
さらには五輪書の意味するところや、新渡戸稲造の武士道などにも話は及ぶ。
好敵手である宍戸某、吉岡一門、そして佐々木小次郎などの触れていくのだが親切に時系列で追っていくわけではないので、この映画は宮本武蔵の物語を知っている人を前提で語られていると思う。物語を知っているならばとてもいい解説となるだろう。

更にはローマの十字軍から日露戦争までと大局的な歴史のトリビアも解説してくれてとても楽しい。武蔵を深く知りたいのであればおすすめ。
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