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四十七人の刺客のかずシネマのレビュー・感想・評価

四十七人の刺客(1994年製作の映画)
3.2
髷結ってる健さんを自分は多分初めて観たけど、これまた格好ええなぁ。
斬り方は武士というよりも完全にヤクザやったけどなw

石坂浩二がいるのに浅丘ルリ子と健さんが夫婦役というのがンフフとなるポイントやな(??)

忠臣蔵は本当に数多く映像化されているから、もうストーリー云々というよりも、それぞれの監督の色、演出面やキャストの演技を楽しむのが良いと思う。
アガサ・クリスティ原作作品等と同じ枠やな。
こちらの忠臣蔵は「何故浅野内匠頭が吉良ちゃんに激おこになったのか」の描写が一切ないのが最も特徴的。

文字の入れ方そのテンポ、自然(背景)の映し方に監督らしさは感じる。
ラスト付近の大立ち回りの血の描写の仕方や最後の話の切り方も監督らしいな。
エンドロールの屋敷の図も。
「炎上」であったのと同じ感じ。

ヒールな中井貴一が良かった。
今もシュッとしてる方やけど、更にシュッッッとしてるから(?)ハマってる。
白めのベースメイクに赤いクマ。
クレバーで冷徹そうな…この表情は顔が似ているお父様には出来ない、この方独特のものと思う。
ピンクのマットアイシャドウ入れて白い着物を着ている宮沢りえの可愛いこと。
やけど、宮沢りえの役がフォーカスされてる事によって、この大石さんが奥さん浅丘ルリ子・お妾さん宮沢りえという、かなりの面食いな印象になったw
可愛いもんね、2人共。しゃーないね。
石倉三郎は健さんにキレても良かったとは思うw
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