忠臣蔵を映像化するなら外せない場面というのが必ずある。
まずは吉良上野介に対し浅野内匠頭が斬り着ける場面。
ここがばっさりカットされているという異色な忠臣蔵を見ることになる。
とはいえ一体誰がそれを求めているのかだ。
討ち入りにしてもちっとも盛り上がらないし、殺陣の浅さの割に血しぶきだけは出すというよく分からない演出。
時代劇にしてはほとんど適役に見えないキャスティングも謎だった。
高倉健を筆頭に微妙なキャストばかりで、宮沢りえのいる意味はなぜだったのか最後まで分からず仕舞い。
忠臣蔵と聞いて見たいものと真逆のことをやってのける変てこな時代劇。
2時間越えだがそれ以上に長く感じた中身だった。