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BOX 袴田事件 命とはのsamiamのレビュー・感想・評価

BOX 袴田事件 命とは(2010年製作の映画)
4.0
高橋伴明監督作品の鑑賞は「TATTOOあり」「痛くない死に方」に続いて3本目。
「痛くない。。。」のレビューへのコメントで私がフォローするレビュアーの猫さんから紹介いただいた作品。

袴田事件のことは新聞の記事で読んでもいたし、私が通うジムにも会長自作の応援ポスターが貼られており身近に感じ冤罪が晴れることを願っていたが、ここまで実名を挙げて詳細に描かれ世に問い掛けられていた作品があったことを知らず、とても恥ずかしい気持ちになった。

観ていて本当に辛くなる作品だった。こんなことが許されていいのかと。。。勿論すべてが事実とは限らないし、映画として敢えての脚色も当然あるであろうが、真実を伝えているであろうと納得できるまでのリアリティーが確かにあった。

偏見による誤認逮捕。拷問による自白強要。証拠の捏造。推定無罪を無視した司法判決。韓国映画で暴かれている権力による犯罪の数々、同じことがこの国で、私達が生きている正に今の時代に行われているということ。そのことを告発している作品。。。よくぞ作って世に知らしめてくれたと感心する。

今更ながらではあるが、多くの方にこれからでも本作を観てもらいたい。また、司法が今度こそ正しい判断を下すことを強く願うばかり。。。

紹介してくださった猫さんに感謝。
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