りょうた

少年のりょうたのネタバレレビュー・内容・結末

少年(1969年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

これは凄い作品だ。数年前に冒頭だけ見たがそこまでだと思っていた。ただ今その冒頭を見ただけで確信できる。何よりも感動したのは、作品全体を通してセンチメンタルな同情を誘ったりしないこと。確かに少年は二度泣くが明らかにこれまで作られた大半の子供映画とは違う。涙を流したことがあまりに唐突に感じられるほど、感情の因果関係から泣いていないと感じてしまう程だ(それは少年が死にたいと独り言をもらすのと同じように)。子供はわたしたち大人からは想像ができないほど不可解な存在である。そう思わせる作品が今作を含めていったい何作作られたのか。それは手で数えられるほどだろう。
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