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モード家の一夜のmuscleのレビュー・感想・評価

モード家の一夜(1968年製作の映画)
5.0
超ひっさびさにロメールを観たからアクションへの反応が映されないことにギョッとする。反応というかもっと下品にいうとバラエティのワイプ的なリアクション。本当に偉そうなこと言えなくて、しかもしょうもないんだけど、横顔を見ているそのまた当の顔が、リアクション含めてぜんぜん挿入されないことにいじらしさを感じる自分を発見する。いかに自分がテレビドラマ文法に慣れきっているかにまた逆にギョッとする。そしてまたこの歳になってもヤるかヤらないかで悩み続けるのがマジで怖すぎる。
扉の向こうの光がスピルバーグみたいで笑う。そのあとの横顔も素晴らしい。とにかくカットが力強い。
ベッドの中へ潜り込んだ時の頭の押さえ方があまりにも"ガチ"で胸がぎゅっっっとなる。こういう空気感で誰かと触れ合ったことが人生であったような偽の気分に浸らせてくれる。
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