冒頭の東京タワーは新時代1960年の象徴で過去の墓標五重塔。
1949年晩春で原節子と出会ったことで始まった伝説の小津の10年、1950年代を祝福し追悼する集大成。
法事と結婚式の後での小料理屋に…
小津映画って、個人的感想だけど、憎らしいくらいあたたかさがあるんだよね。どこからくるんだろうって考えるんだけど、古いからあたたかいっていうのは違う。たぶん演出されたあたたかさ。
会話のときに、カメラ…
ここしばらく、十日おきぐらいに小津安二郎監督作に接しているのですが、観てる間はそれまでのイヤな事なんてすっかり忘れちゃう。温泉好きの人が旅行に行ったり、女性がエステに寄ったりするのとたぶん同じ…至福…
>>続きを読む何回観ても、男三人衆に笑わせてもらう。
原節子さんが父親の再婚相手なるかも、と聞いた息子も良かったね。急に「あの人?すごいじゃねえか!」って。男のバカさとかわいさに微笑んでしまう。
司さんは美人だ…
日本っていいな。ってしみじみ思わせてくれる映画
派手な事件や争いの中ではなく、日常の落ち着いた佇まいの中で人間の良さを感じさせられる。
話し手が肖像画のように撮られる小津ショットが今の映画にはない独…
どうしても、晩春と比べて見てしまうのは仕方ないか。原節子は逆の立場になるわけで…喜怒哀楽以上のものを持っているというのも段々分かってはくる。
おじさん達のやり取りも絶妙だし、途中からの岡田茉莉子の独…
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