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私は「うつ依存症」の女のneroliのネタバレレビュー・内容・結末

私は「うつ依存症」の女(2001年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

主人公「リジー」のカルテを書いてみました。
 
(主訴)
抑うつ気分、意欲低下、睡眠過多、易疲労感、希死念慮
 
(現病歴)
米国、マンハッタン出身。一人っ子。
両親は物心ついた時から不仲、両親がいつも喧嘩をしているのを見て育った。
本人が2歳の時に離婚、その後、母親に育てられた。
 
その後、母親の生きがいはリジーのみで、自慢の娘と言い、過剰な愛情を注いだ。
その為、リジーはずっと良い子を演じてきた。
 
11歳時、学校に馴染めず、周りから「変わり者」と言われた。
同時期、母親に見つからないような場所にリストカットを始めた。
 
勉強している時は自分を保てた。
その為、勉強をして思春期を過ごした。
その結果、優秀な成績で、母親も喜んだ。
 
 
名門ハーバード大学に進学。
卒業後は、ジャーナリスト、作家志望。
 
有名な雑誌「ローリング・ストーン誌」のジャーナリズム大賞受賞。
その後、原稿依頼が来るようになった。
 
 
しかし、20歳頃より上記主訴が出現し、音楽評論の原稿が書けなくなった。
 
不安から逃れるように性行為、パーティでのドラッグに溺れていった。
ルームメイト女性の彼氏と性行為を持つなど、友人を失っていった。
 
彼氏ができるも、正常な距離を保つことができない。
頻繁に電話をしたり、許可もないのに彼氏の実家に押しかける。
 
彼氏がパーティなどで他の女性と話していると、強く嫉妬し、
飛び出して危険な行動に出る。
「見捨てられること」が不安な状態。
 
母親や友人、恋人となどありとあらゆる人間関係を破壊することを繰り返す。
 
本日当院受診。
 
 
(診断)
抑うつ状態、境界性パーソナリティ障害
 
 
 
映画では、日本では未発売の「プロザック」を処方された。
週数間すると抑うつ状態が回復ウインク
 
 
その後、母親からの過剰な愛情が重荷であったことを
リジーが母親に話すと…
 
「いい子である必要はないのよ。」
「あなたはうつ病なのよ。」
と母親が本人に理解を示すことで、うつ病としての自分を受け入れられるようになっていく。
 
 
原作は「PROZAC NATION」
アメリカでは年間3億人の人々がプロザックを処方されるそう。
映画の中で、リジーは「うつ合衆国」と呼んでいました。
 
 
✔︎Lou Reed 『Perfect Day』♪
  
ドラッグに溺れるパーティシーンで流れてました!
映画「トレインスポッティング」でも流れていました♪
 
大好きな曲です❣️
 
 
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