りょうた

秀子の車掌さんのりょうたのネタバレレビュー・内容・結末

秀子の車掌さん(1941年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

高峰秀子と成瀬巳喜男の初共演作品だとか。バスという乗り物が面白い。冒頭に車窓からの風景が写されるがそれがまた良い。映画において自動車から見える風景は格別だ。清水宏の映画でもそうだが、バスから見える田舎の風景が柔らかくて印象深い。ただ、こういった風景も乗客にとっては退屈な景色そのもので、子供たち以外はだれも外を見ようとしない。だからこそ、車掌の観光案内で楽しんでもらおうというもの。小説家がお金を受け取らないことに対して、自分の言葉が他人に語られることの喜びを口にしていたが、それはまさに映画そのものにもあてはなるだろう。その意味で自己言及的ともいえる。井伏鱒二の原作ではそのあたりはどう描かれているのか。
ジュリアン・デュヴィヴィエ『にんじん』
冒頭の辺りにフィルムの欠落があるのではないだろうか。
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