アキラナウェイ

ザ・インタープリターのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

ザ・インタープリター(2005年製作の映画)
3.0
言語フェチとしてこれは観ておかなきゃならんでしょう!!

アフリカのマトボ共和国で育ち、その土地の言葉であるクー語を理解するシルヴィア(ニコール・キッドマン)は、ニューヨークの国連で通訳として働いていた。ある日彼女は、マトボ共和国のズワーニ大統領暗殺計画を小耳に挟んでしまう—— 。

シルヴィアの護衛に就くのは、シークレット・サービスのトビン(ショーン・ペン)。

国連内部でのロケを敢行したというだけあって、ロケーションのリアリティは抜群。

しかしだ。

通訳者としてのリアリティに関しては疑問が残る。

バスの車内でシルヴィアととある人物が話すシーンは絶対にクー語で喋るべきでしょうよ!!お互い、クー語のネイティヴなのに…。バスの車内の人間に筒抜けの声のボリュームで、なかなかキワどい会話を英語で喋るとはどういう事なの??

シルヴィアが、クー語に堪能であるという説得力がどうにも弱い。

もっと言語の違いをストーリーに絡めて、通訳者としての活躍が観たかったというのが本音。彼女が通訳者でないといけないのは序盤のシーンのみで、以降はその設定必要ないぐらい。

まぁ、勿論ショーン・ペンは渋くてカッコ良いし、ニコール・キッドマンは相変わらずお綺麗なのだけど。

反発し合っていた2人が、次第に惹かれ合いながら、安易に恋愛まで発展させなかったのは良かったかな。

「トッツィー」「愛と哀しみの果て」(僕は未鑑賞です)で知られるシドニー・ポラックの遺作。