リーアム兄さん

ザ・インタープリターのリーアム兄さんのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・インタープリター(2005年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

【好きなセリフ】
シルヴィア「“消える”を“死ぬ”と訳したら通訳失格。特に国連ではね。」

国連で通訳として働くシルヴィア(ニコール•キッドマン)はアフリカのマトボ共和国のクー語を専門としていた。マトボはズワーニ大統領(アール•キャメロン)の独裁政権のもと情勢が悪化しており、ズワーニの殺戮が相次いでいた。国連もその動きに対する非難があり、それに反論する形でズワーニ大統領が国連総会にて演説を行うことになる。ある日、シルヴィアが忘れ物を取りに国連通訳室に行くと、誰もいない議場でクー語でささやく声が聞こえる。その内容は演説中のズワーニ大統領を暗殺するというものだった。FBIやCIAなど捜査に動き出す中、シークレットサービスがその捜査を仕切ることとなる。シークレットサービスのケラー(ショーン•ペン)とウッズ(キャサリン•キーナー)は暗殺計画がシルヴィアの作り話という線も考慮しながら、捜査に動き出す。そしてその中でシルヴィアのマトボでの過去が明るみになる。

ニコール•キッドマンとショーン•ペンという二大俳優の共演。
国連を舞台にした映画のため、国連内部や議場、通訳室の描写がたくさんあり、国連の中ってこうなってるんだー、と勉強になった。
ストーリーとしても大統領の暗殺がどのようにされるのか、犯人の存在が二転三転していくハラハラ感があり、面白かった。

ただ、シルヴィアの過去や兄の死など映画の中では表現しきれていない背景部分が多く描かれていて、少し詰めが甘いかなぁという印象だった。

ロシアとウクライナ問題で国連総会の映像がたくさんテレビで見られる今の時期にとっては、国連がどのように議会を進めているのかということが少しはわかるかもしれない、いい映画だとは思った。