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青い乳房のimaponのレビュー・感想・評価

青い乳房(1958年製作の映画)
3.7
鈴木清順のウィットなドラマ。
経済的事情で兄が運転手を勤める社長の後妻てなった美人の妹・容子(渡辺美佐子)
亭主に先立たれ薬局の運営から自身と娘の人生を引っ張りこんだ若いろくでなし薬剤師に必死に頼る母親(初井言栄)。弱い者が生きる術。
ナンパから恋愛発展中の若い二人(若い義母を迎える事になった坊っちゃん・小林旭とセーラー服の薬局娘・稲垣美穂子)は不良グループへ危なっかしく近寄る。
女中っ子で日陰を歩んできた事から不良になった小高優二。

小林旭と稲垣美穂子の青春ドラマパートや渡辺美佐子に近寄る画家の二谷英明の歯の浮くような台詞(歯の浮くどころではない事が判明する)
「武器よさらば」等の映画看板からグッとガード下へ展開する神カメラに清順が出てて鳥肌もん。
お母様の渡辺美佐子の和装訪問着ショー。キツい目力。
罪は無いけど社長の能天気さが苛立つ。ただ、若く美しい後家をもらうという羨望の塊でありながらこの影の薄さは良い。
豊島園。ウォーターシュートのナビ。小高の白海パン。カーテンとお揃のアロハ。
薬局事件の膨大な野次馬。
さて物語は小高が父親になり改心。人間のクズから本妻の子である兄に忠告の豹変ぶりで結末を迎える。
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