映画男

墓場なき野郎どもの映画男のレビュー・感想・評価

墓場なき野郎ども(1960年製作の映画)
3.5
逃避行こそ映画の醍醐味やとおもうくらいこの手の映画が好きなんやが、 まあ満足した。最初は、緊迫感のある場面がありながらも真にしびれることもなく、おっ?そこまでの映画じゃないのかもとおもったりもしたのだが、物語の舞台がパリに移ってからいよいよおもしろくなってきた。それというのも主人公の男にどうもシンパシーを感じられなかったところが、パリにてかつての仲間たちから見捨てらる場面を見せられると観客は完全にこの男に寄り添ってやりたくなるわけで、そういう効果はあったとおもう。脇役のベルモンドがのびのびと芝居して抜群の個性発揮するのも見れてよかった。映画冒頭でナレーションが差し込まれ、その後も何度かあったが、それというのは一刻も早く物語の舞台をパリに移るための手段だったんじゃないか?ともおもったりした。
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