ダイアー教授

悪魔のいけにえのダイアー教授のレビュー・感想・評価

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)
5.0
題:墓参りは大事!
製作:1974年、アメリカ
監督:トビー・フーパー
原題: The Texas Chain Saw Massacre
脚本:キム・ヘンケル、トビー・フーパー
出演:マリリン・バーンズ

夏は“土用丑の日”、“冷やし中華始めました”が定番であるが、
『悪魔のいけにえ』を観ながら過ごすのはいかがでしょう?

スカッとした気分になって、夏バテも解体されることでしょう。

25年前の初鑑賞から優に100回以上観ていますが、人に勧めるのをきっかけに再鑑賞しました。やはり大傑作だと思います。
都市伝説みたいですが、NY近代美術館にフィルムが保存されているらしいですね。


とても大好きな作品、3つにまとめてレビューします。

1.衝撃的な映像
パムをローアングルでブランコから玄関まで追っかけるシーンは実に印象的。
※初見時、「どうやって撮ったんだ?」と驚いたものだ。
スリリングだけど、ちょっと笑えるサリーとレザーフェイスの追っかけっこ。
※サリー、むちゃくちゃ足が遅い。
眼球のどアップ。
パンチの効いたシーンが満載だ。

解像度の低い粗っぽい映像が味わい深いのだが、金が無くて安価な16mmフィルムを35mmのスクリーン用に無理やり引き延ばしたからとのこと。

2.じいさま
映画の顔は三男の“レザーフェイス”。
ガソリンスタンドのおっさんは長兄で“コック”と呼ばれている。
ヒッチハイカーは次男で名は “チョップトップ。
めちゃめちゃキモい兄弟であるが、
やっぱ、じいさまがサイキョーなのではないでしょうか?
指の血をチュウチュウ吸って、手足を赤子のようにバタつかせる、
ハンマー持たせると“ちょ、ムリムリ…マジでムリだから”的に首を振る…
キモいけどどっかユーモラスなじいさま。

本作の推しメンNo.1間違いなし!

ちなみに、じいさまを演じたのは18歳で細身の若者らしいです。

3.私見
レザーフェイスが引き戸をバーンって閉めるシーンはとても印象的。
私見であるが『ソウ』で扉を閉めるラストシーンは『悪魔のいけにえ』へのオマージュなのではないだろうか?
『悪魔のいけにえ』はチェーンソー、『ソウ』はジグソウ(糸鋸)

更に、ジョン・クレーマーは頭部を撃たれた死体を演ずるために、マスクのようなものを頭に被っていたし。
レザーフェイスのようにね!

(やばッッ、これってネタバレ?)