こぅ

ギルダのこぅのレビュー・感想・評価

ギルダ(1946年製作の映画)
3.9
皆、大好きリタヘイ

「すべてはアナタのために…」

【ショーシャンクの空に】の劇中上映作品としても知られる、
リタヘイの代表作で、チャールズ・ヴィダー監督作品。

ジャンルは、【フィルム・ノワール】、【ハードボイルド・
サスペンス】に括られているが、【愛憎劇】だった。


南米の港町ブエノスアイレスに流れ着いたジョニー(グレン・
フォード)。
町のカジノでイカサマがばれ、殺されかけたところをカジノの
オーナー、マンスン(ジョージ・マクレディ)に助けられる。
そして才能を見込まれ、片腕として雇われることに。
ある日、マンスンは旅先から若い妻、ギルダ(リタ・ヘイ)
を連れて帰ってくるが、その妻こそが…。


マンスンの妻、ギルダとジョニーの顔合わせのシークエンスが
意味深でワクワクする。

本作の恋の駆け引きの部分が面白い。
既婚でありながら男達に常に 色目 を使うギルダ。
その真意、目的は⁈
ギルダは、男を騙すファムファタなのか⁈
対するジョニーは、ギルダとマンスンの間でどう対処する
のか⁈この良い意味で モヤる 中盤迄が面白い。

ギルダがマンスンと結婚した理由と現状の辻褄がイマイチ
分かり辛い。

中盤、
仮装パーティーで◯◯が起き、その後、動きが出るが、直後に
ネタバラシしてしまう。

それまでの時間配分が下手で、終盤のジョニーからギルダへの
気持ちの変化が急ぎ足になり、説得に乏しく、観る者の感情を
置いてきぼりにする。


ラストは、先にネタバラシしてしまったそのまんまの事が
起きる(脚本がサプライズ狙ってない)。

総評
リタヘイの美貌、ダンス&シング、演技力(表現力)彼女の
魅力を存分に堪能出来るが、難を言えば纏まりに欠け、やや
冗長な印象、、とは贅沢な難点か。


リタヘイのタバコ咥えた立ち姿がカッコ良すぎ〜
こぅ

こぅ