櫻イミト

ギルダの櫻イミトのレビュー・感想・評価

ギルダ(1946年製作の映画)
3.0
専門書「フィルムノワールの光と影」の表紙を飾った一本。「ショーシャンクの空に」(1994)※原作「刑務所のリタ・ヘイワース」で本作の上映シーンがあり再注目されたフィルム・ノワールの名作

南米のとある賭場。根無し草の青年ジョニーはイカサマが見つかり殺されかけるが、町の大物カジノオーナー、マンスンに雇われ命拾いする。恩義を感じたジョニーだったが、紹介されたマンスンの妻は、かつての自分の妻ギルダ(リタ・ヘイワース)だった。。。

前半はメロドラマ風のゆるい展開だが、後半にオーナーが飛び去ってから話のスケールが大きくなり面白くなった。ただ、主人公とヒロインの愛憎の表裏一体の加減が、芝居のせいなのか演出が原因なのか今一つピントがボケた印象のまま進んだように思う。決してダメではないが惜しい作品。
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