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ギルダののんchanのレビュー・感想・評価

ギルダ(1946年製作の映画)
3.8
ブエノスアイレスが舞台だったのか?と今更気になり、世界最高峰のセックス・シンボルと言われたリタ・ヘイワースの不朽の名作を遅ればせながらに鑑賞。

『ショーシャンクの空』で無実の囚人(ティム・ロビンス)が壁に開けた穴を隠すために貼っていたポスターがリタ・ヘイワースでした。原作小説のタイトルが『刑務所のリタ・ヘイワース』なんですね。


2人の男から愛され、しかし嫉妬させるために様々な男と遊んで気を引くファム・ファタール、ギルダ。
サスペンスの内容より、とにかくリタの美貌を愛でる作品でした。

ひたすら醸し出すフェロモンに溺れそうになる。
スタイル完璧でダンスが凄く上手い(ダンサーから女優になったので当然ですね)歌とギターも披露(実は歌は吹き替え、ギターも格好だけだが、あまりに自然でアメリカでも本人だとずっと思われていた)

そして衣装がなんとも素晴らしい。何着も着替えるけど、今でも全然古臭さのない洗練されたデザイン。靴も全部素敵だった。
ウルグアイのステージで歌い踊るシーンで最後に着る黒のドレスが特に映画史上において有名となったファッションなんだそうです。黒の手袋をはずすシーンの、ただそれだけでなんとセクシーなことか...

映画ファンなら、美貌とファッションを確認するためにだけでも観ておくべき作品でしょう。目の保養できました。



《余談》
プライベートはオーソン・ウェルズ他4人、計5回の結婚をしている。リタは68歳で亡くなったが、60歳頃からアルツハイマー病を患っていた。当時は一般的に知られていない病気だったので、亡くなるまで娘が看病し寄り添った。
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