みーちゃん

続・荒野の用心棒のみーちゃんのレビュー・感想・評価

続・荒野の用心棒(1966年製作の映画)
4.5
タランティーノのジャンゴをクリアするには再鑑賞しかない、と思った。すると開始三秒で、ものの見事にモヤモヤが晴れスッキリした。このタイミングで再鑑賞して本当に良かった。楽くて興奮した(女性の描き方は時代違いとして除外)。

本作を最後に観たのがいつかは忘れたが、終盤の展開が、もう強烈過ぎて、そこばかり印象に残っていた。勿論ジャンゴが棺桶を引き摺る、あの異様な光景は記憶にあったが、オープニングがそのロングショットの長回しだったなんて、びっくり。超熱い!

そして、セルジオ・コルブッチ監督の名前が画面一杯にクレジットされたところでジャンゴが左奥に曲がり、岩山の陰で姿が見えなくなるなんて。超クール!

所々で"用心棒"を思い出したが、刀と銃器の違いが必然的にもたらすドラマの派生のようなものを感じて、とても興味深かった。でも決定的に違うのは彼が流れ者ではない、ということ。

私はジャンゴがこの街に辿り着いたのは、旅の途中の通過点だと、勝手なイメージで思い込んでいた。ところが本当は真逆で、この街こそが旅の目的地、終着点だったと知った。それを踏まえて、あのオープニングを思い出すと、こんな渋い表現ができるだなんて、泣きそうになる。